あの日の『デミグラスソースコロッケ』

筆:らんぼ~

らんぼ~ブログ始ま~る~よ~!!!

ここで皆さんに質問です。一日の中で朝飯、昼飯、晩飯。どれが一番重要ですか?

らんぼ~は朝飯⇒別にいらない。昼飯⇒何でも良い。晩飯⇒譲れない。

そうらんぼ~は一日の締め括りとして晩飯が重要なのである。ま、これも酒の呑みの所以だろう。今日のブログは30代の時の居酒屋での出来事でも書こうか。

いつも地元に行きつけの居酒屋があるのだが、その日もその居酒屋に行こうとした時、ふとその隣に新しく居酒屋が出来ていた。建物は古く、扉も引き戸だ。普段なら絶対に入らない。何故かその日は新しい居酒屋に入ってしまった。引き戸の扉を開けると、客は誰もいない。そして強面の男性従業員が二人。俺は思った。これは失敗したぞと。いつもの居酒屋にしときゃ良かったと…。目も合い、引き返そうにも心の優しい俺は覚悟を決めて、その店に入った。ま適当に食うて次行くかのノリだ。店内はテーブルが数個とカウンターの小さな居酒屋。ティッシュも箱がそのままに置かれた殺風景な印象だった。お互いの近況の話をだらだらとしていると、突然『地元の人ですか?』と声を掛けられた。強面の従業員の一人だった。外見からは想像出来ぬ丁寧な言葉と物腰が柔らかかったのは今も印象に残っている。一言、二言と会話をするようになり、向こうも男二人。こっちも男二人。客は相変わらず誰もいない。そうこうしているとカウンターの席で呑みませんか?と。 俺達はカウンターの席で呑みなおす事になり、そして気が付けば自然とその従業員の男性と話をしていた。その男性等の年齢は確か1個か2個上のぐらいっだたのと、店を開けてまだ一週間も経っていなかったと思う。聞くところによるとそのお兄さん達は南の夜の店で元々働いており、相当ヤンチャをしてたらしい。一時はあっちの世界に足を踏入れようとまでしていたらしい。外見通りやないかいと心の中でツッコんだ!さすがにこれでは駄目だと一念発起で店を構えたらしい。物件も急いで探し、たまたま田舎だが駅前に店を持つ事が出来たらしい。呑んでは食って飲んでは食ってお兄さん達の話を当てに。料理はどれも美味しく客がいない事が驚きだった。やっぱり人相が悪く足早に店を出ていく人が多数いるらしい。と自虐ネタで笑わせて貰った。程よく酔った俺は一番自信のある料理下さいと。今考えるとなんて失礼な言葉だろうか。どれも自信があるから出しているのにと。お兄さんは嫌な顔一つせず、分かりましたよ。と。そこで出てきたのがデミグラスソースコロッケだ。濃厚だが何処かさっぱりとして何故か心が温まるような感じがした。どの料理も美味しかったが、そのコロッケだけは今も印象に残っている。そしてお兄さん等はマスクをしていて、今はコロナ禍もありマスクが日常だが当時は十数年前、僕は何気に聞いた。やっぱり衛生面でマスクをしているのですか?お兄さんはマスクを取ると笑顔になった。歯が2.3本抜けていた。あっちの世界を思いとどまった時ボコボコにされたようだ。その笑顔がまた可愛かった。僕たちは美味しい料理を満喫しお兄さん達の自虐ネタもさらに料理を美味しくしてくれた。さすがに時間が時間だと寂しさもあったがお会計をする事に。お会計は6千円と破格の値段だった。いつもの居酒屋で呑むと3万は行くと。僕らは食って掛かってレシート見せて下さいと。お兄さんは話も聞いてくれたんで今日はこの値段でと。これ以上食い下がってシバかれても嫌やしと。その言葉に甘えるように店を後にした。次も絶対に来てくださいと僕らが見えなくまるまで頭を下げていた。酒も入り、金額も安かった!話も面白かったし、十二分に気分はMAX。そして俺は調子に乗って次の居酒屋を探す…。…。

この後とんでもない後悔をする羽目になることも知らずに…。

とまあ、久々にちゃんとブログを書いてみた。最近の俺は一人が多い。なのでパート2は次に持ち越しだ!

タイトルとURLをコピーしました